【フリーランスの税理士選び】「安さ」で選ぶと大損する?事業を加速させるパートナーの見極め方

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導入

「確定申告が面倒だから、とりあえず安い税理士にお願いしよう」
そう考えて、ネットで見つけた最安値の事務所に飛びつこうとしていませんか?

フリーランスにとって、税理士選びの失敗は単なる「顧問料の損」に留まりません。「受けられるはずの節税が受けられない」「税務調査で守ってもらえない」「資金繰りの相談ができない」といった、事業存続に関わるリスクを孕んでいます。

本記事では、フリーランス・個人事業主が自分にぴったりの「戦える税理士」を見つけるための判断基準を、財務と実務の視点から徹底解説します。

1. 「記帳代行」と「税務コンサル」を混同してはいけない

まず、自分が税理士に何を求めているのかを明確にする必要があります。多くのフリーランスが陥る罠は、「作業」を頼みたいのか「知恵」を借りたいのかが曖昧なことです。

比較項目記帳代行メイン(格安型)顧問契約・コンサル型
主な業務領収書の入力、申告書の作成節税提案、資金繰り相談、税務調査対策
費用相場月額 0円〜1万円(確定申告のみ5〜10万円)月額 2万円〜5万円
向いている人売上が少なく、とにかく安く済ませたい人利益が出ており、節税や事業拡大を考えたい人
最大のリスク節税提案がなく、ミスへの指摘も遅い利益が出ていないとコスト負けする

シニアライターの視点:
利益が年間300万円を超えてきたら、単なる作業代行ではなく「節税提案」をしてくれるパートナーを選ぶべきです。支払う顧問料以上の「節税額」を叩き出してくれるのがプロの仕事だからです。

2. フリーランスがチェックすべき「5つの評価基準」

自分に合う税理士を見極める際、面談(事前のスポット相談含む)で以下の5項目を必ず確認してください。

① ITリテラシー(クラウド会計対応)

クラウド会計(freee、マネーフォワードなど)に対応していない税理士は、現代のフリーランスには不向きです。紙の領収書を郵送するスタイルは、お互いの工数を奪い、キャッシュフローのリアルタイム把握を妨げます。

② 業界特有の「経費ライン」の理解

ITエンジニア、クリエイター、インフルエンサーなど、業種によって「どこまでが経費か」のラインは異なります。

  • NG: 「一律で全部ダメです」と言う保守的すぎる税理士
  • OK: 「その支出は事業のどこに繋がりますか?」とヒアリングし、妥当な根拠(家事按分比率など)を一緒に構築してくれる税理士

③ レスポンスの速さと手段

「連絡が遅い」は、税理士に対する不満の第1位です。チャットツール(Slack、Chatwork、LINE等)を導入しており、かつ返信の目安(例:24時間以内)が明確な事務所を選びましょう。

④ 節税策の引き出し(4年落ち中古車・共済)

具体的な節税策を質問してみてください。即座に以下の選択肢を提示できるかが実力の差です。

  • 小規模企業共済 / iDeCo(所得控除による節税)
  • 経営セーフティ共済(全額損金算入による利益圧縮)
  • 4年落ち中古車の定率法償却(1年でのスピード減価償却)

⑤ 税務調査時の「交渉力」

税務署の言いなりになる税理士ではなく、法令に基づいて納税者の権利を守ってくれる「姿勢」があるかどうか。過去の調査対応事例を聞いてみましょう。

3. 迷うなら「いきなり顧問」より「スポット相談」

「まだ顧問料を払うほどではないが、今のやり方が合っているか不安」という方は、単発のスポット相談を活用しましょう。

  • 決算前(12月頃)に一度チェックしてもらう
  • 確定申告書の作成代行だけ依頼する
  • 法人化(法人成り)のシミュレーションだけ依頼する

これだけでも、自己流による「税金の払いすぎ」や「申告ミス」による加算税リスクを大幅に下げることができます。

まとめ:今日からできるアクションプラン

税理士は「コスト」ではなく、あなたの事業を強くするための「投資」です。自分にぴったりの軍師を見つけるために、まずは以下のステップを踏みましょう。

  1. 現在の「利益」と「納税予定額」をざっくり把握する
  2. クラウド会計(freee/MF)を導入し、自力で入力してみる
  3. 対応可能な税理士を3人ピックアップし、面談で「節税提案が欲しい」と伝える

無理に最初から高い顧問契約を結ぶ必要はありません。自分の事業規模に合わせて「必要なところだけ頼る」スタンスで、賢く資産を守っていきましょう。

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