🛡️ 保険料を見直して年間5万円節約
必要な保険と不要な保険の見分け方
保険の基本原則は「起きる確率は低いが、起きたときの経済的ダメージが大きいリスク」に備えることです。この原則に照らすと、本当に必要な保険は意外と少ないことがわかります。
独身で扶養家族がいない方なら、生命保険(死亡保険)の優先度は低いです。日本の公的医療保険制度は充実しており、高額療養費制度を使えば、どんなに医療費がかかっても月の自己負担は約8〜9万円(年収370〜770万円の場合)に収まります。貯蓄が100万円以上ある方は、医療保険も不要という考え方は合理的です。
一方、子育て世帯にとって生命保険(収入保障保険)は必須です。一家の稼ぎ手に万一のことがあったとき、遺族年金だけでは生活費が不足するケースがほとんどだからです。自動車を持っている方の対人・対物賠償保険も、事故の賠償額が数億円に及ぶことがあるため必須といえます。
掛け捨てvs貯蓄型、どちらが得か
保険料が高止まりしている方の多くは、貯蓄型の保険(終身保険、養老保険、個人年金保険など)に加入しています。「保険料が戻ってくるからお得」と勧められがちですが、保険と貯蓄を分けて考えた方が合理的です。
たとえば30歳男性が死亡保障1,000万円の終身保険に入ると月額保険料は約15,000円。同じ保障を掛け捨ての定期保険で確保すれば月額約1,500円です。差額の13,500円を投資信託(年利3%想定)で30年間積み立てると、約790万円になります。終身保険の解約返戻金を大きく上回る計算です。
もちろん投資にはリスクがありますし、強制的に貯蓄できるメリットもあります。ただ「保障が必要なら掛け捨て、貯蓄は貯蓄で別に行う」方がコスト効率は圧倒的に良いことは知っておいて損はありません。
ネット保険で保険料を3〜5割カットする
同じ保障内容でも、対面販売の保険とネット保険では保険料に大きな差があります。対面販売の保険料には営業職員の人件費や店舗維持費が含まれているためです。ネット保険はこれらのコストを省いている分、保険料が3〜5割安くなります。
具体例を挙げると、30歳男性の定期保険(死亡保障1,000万円・10年更新)は、大手生命保険会社で月額約2,000円のところ、ライフネット生命なら月額約1,000円前後です。医療保険も同様で、入院日額5,000円のプランなら月額1,000円台から加入できます。
「ネット保険は相談できないから不安」という方には、保険の比較サイトやチャットサポートの活用をおすすめします。保障内容は対面の保険と変わりませんし、給付金の請求もWebや郵送で完結します。
保険を見直すベストタイミング
保険はライフステージの変化に合わせて見直すものです。特に大きな見直しが必要なタイミングは4つあります。結婚したとき、子どもが生まれたとき、住宅を購入したとき、子どもが独立したときです。
住宅ローンを組むと団体信用生命保険(団信)に加入するため、ローン残高分の死亡保障は不要になります。3,000万円の住宅ローンを組んだ方が、別途3,000万円の死亡保険を維持しているのは明らかに過剰です。この分を見直すだけで月額数千円の節約になります。
子どもが独立した後も、現役時代と同じ死亡保障を維持している方は意外と多いです。50代以降は必要保障額が大幅に下がるため、ここで保険を整理すれば月額1〜2万円の固定費削減が見込めます。
FP無料相談を賢く活用する方法
自分だけで保険を見直すのが難しければ、ファイナンシャルプランナー(FP)の無料相談を利用しましょう。保険ショップやオンラインFP相談サービスでは、複数の保険会社の商品を比較しながら最適なプランを提案してもらえます。
ただし注意点があります。無料相談のFPは保険会社からの手数料で収入を得ているため、保険の加入を前提とした提案になりがちです。「今の保険を解約して、こちらに切り替えましょう」という提案が本当に有利かどうかは、冷静に判断する必要があります。
おすすめの使い方は、あらかじめ自分で「必要な保障の種類と金額」を整理してからFPに相談することです。「死亡保障2,000万円の掛け捨て定期保険で、一番安い商品を教えてください」と具体的に伝えれば、余計な提案を受けにくくなります。保険の見直しは面倒に感じますが、一度整理すれば毎月4,000〜5,000円、年間5万円以上の節約効果が何年も続きます。